WEKO3
アイテム
Double Chooz実験のための高電圧電源システムの動作評価とエネルギー再構成方法の研究
http://hdl.handle.net/10748/6246
http://hdl.handle.net/10748/6246bdae3fec-3dce-46a3-b551-594c69f7c036
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||||
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公開日 | 2014-03-19 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | Double Chooz実験のための高電圧電源システムの動作評価とエネルギー再構成方法の研究 | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec | |||||||
資源タイプ | thesis | |||||||
著者 |
塚越, 健人
× 塚越, 健人
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著者(ヨミ) |
ツカゴシ, ケント
× ツカゴシ, ケント |
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著者別名 |
Tsukagoshi, Kento
× Tsukagoshi, Kento |
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抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | ニュートリノは、1930年にW.Pauliによってβ崩壊におけるエネルギー保存を説明するためにその存在仮説が提唱された中性レプトンである。ニュートリノにはνe,νμ,ντの3つのフレーバーが存在し、時間発展と共にこのフレーバーが変化する現象のことをニュートリノ振動と呼ぶ。ニュートリノ振動はフレーバー固有状態(νe,νμ,ντ)と質量固有状態(ν1,ν2,ν3)を関係付けるMNS(牧・中川・坂田)行列によって説明され、この行列にはθ12,θ23,θ13と呼ばれている3つの混合角が含まれている。3つのニュートリノ振動の混合角の内θ12とθ23に関しては今までに測定されていたが、θ13に関してはその上限値が与えられているのみであった。しかし、2011年 Double Chooz,T2K,MINOS の実験結果を合わせることで、θ13が有限値を取ることが示唆された。このことにより、今後数年でレプトンセクターでのCP対称性と質量階層性の検証への道が拓かれると期待される。Double Chooz実験は今後、△(sin^2(2θ13))<0.03という高精度での測定を目指していく。そのためには、様々な不定性から生じる系統誤差を削減する必要がある。本研究では高電圧電源とニュートリノのエネルギー再構成の2点についてそれぞれが持つ不定性の評価・削減を目指した。高電圧電源に関しては光電子増倍管に正確な電圧を印加するために、現地で較正作業を行った。また、高電圧電源を安定的に動作させるために、高電圧電源を操作するソフトウェアの改良を行い、新たに外部から操作できるソフトウェアを開発した。さらに長期的な安定性について評価するために、モニタリングソフトウェアを開発し、実際に5ヶ月間にわたって安定性を評価した。ニュートリノのエネルギー再構成に関しては、線源キャリブレーションに基づいてデータとモンテカルロシミュレーション間の光電子数の違いを補正した後、1つの換算係数を用いて観測された光電子数からエネルギーに変換する方法の位置依存性の評価を行った。さらに、再構成精度を向上させるために高精度なエネルギー再構成方法の開発を2つの方法で進めた。1つは現在使用されている光電子数補正方法の改善で、もう1つは今までの方法とは異なり、シミュレーションを用いて光電子数をより実際のエネルギーに近いシンチレータ中に落としたエネルギーに位置依存性を考慮して変換する方法である。2番目の手法はモンテカルロシミュレーションに強く依存するため、シミュレーションがデータを良く再現する必要がある。検出器の応答がよく理解された上でこの再構成法を用いることにより、エネルギー再構成の検出器内非一様性に由来する系統誤差の抑制が見込まれる。 | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 首都大学東京, 2012-03-25, 修士(理学) | |||||||
書誌情報 | 発行日 2012-03-25 | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |