WEKO3
アイテム
ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践
http://hdl.handle.net/10748/7793
http://hdl.handle.net/10748/77932f0c4391-577c-489d-b3c8-985e24a7946a
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||||
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公開日 | 2016-07-04 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践 | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||||
資源タイプ | doctoral thesis | |||||||
アクセス権 | ||||||||
アクセス権 | open access | |||||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||||
著者 |
原田, 真喜子
× 原田, 真喜子
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著者(ヨミ) |
ハラダ, マキコ
× ハラダ, マキコ |
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抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | 「オルタナティブメディア」とは,マスメディアでは網羅されない情報の受発信を担うメディアである.ネットワークが浸透した現代社会においては,オルタナティブメディアに不特定多数の市民の参加を促し,情報の受発信を委ねる重要性が指摘されており,その実践の場としてのソーシャルメディアが注目されている.ソーシャルメディアでは,ユーザが情報の受発信に主体的に関与することから,そこで生成されるコンテンツには,事象に対するユーザの多様な感性が言語化され,内在することがある.さらにそれらのコンテンツは,他のユーザの共感を得ることでコミュニティに共有されていく.こうしたソーシャルメディアの特性は,ユーザの興味関心に必ずしも合致しない情報についての知覚を促し,新たな知見を提供する可能性を持つ.この点は,前述したオルタナティブメディアの概念に合致する.しかしながら,ソーシャルメディアにおける情報の理解は,アプリケーションのウェブユーザインタフェース(WUI) と,ユーザのメディア・リテラシーに依存している.つまり,ユーザのメディア・リテラシーの程度によっては,コンテンツが十分に「意識化」されず,前述したソーシャルメディアの特性が活かされないおそれがある.従って,コンテンツの意識化を促進するために,ユーザのメディア・リテラシーを支援する適切な情報デザインをWUIに施すことが求められる.このことによって,前述したソーシャルメディアの特性を強化し,質の高いオルタナティブメディアを実践することができる.ここまでの議論を踏まえ,本研究の目的を「ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出」とする.そのために,コンテンツに内在する「ユーザの感性」に着目する情報デザインを検討する.なお,本研究では「意識(英:awareness)」を「気づいている,または知っている」といった意味で使用し,意識化を「気づいていなかった(英:insensible)」情報を「気づいている,または知っている」状況に変化させることとして定義する.本研究では,実践のケーススタディとしてTwitter が備えるソーシャルメディアとしての特性のうち「つながりの活用促進」,「集合知におけるコンテンツの時間性」,「集合知における言葉の特徴」に対するリテラシーを支援する情報デザインを検討し,その効果を検証する.本論文は全7章で構成される.第1章では,本研究の概要,背景と研究目的について述べ,本論文の構成について説明する.第2章では,オルタナティブメディアに関する思想史の中でのソーシャルメディアの位置付けについて概説し,本研究におけるオルタナティブメディアの解釈について論じる.第3章では,まずソーシャルメディアについて,メディアとしての位置付けについて詳述する.加えて,不特定多数の市民をオルタナティブメディアに組み込むことを可能にしたソーシャルメディアの特性「つながり」と「集合知」について論じ,そこに観察される「感性」について述べる.次いで,本研究でメディア実践の場としてTwitterを用いる理由を述べる.さらに,オルタナティブメディアにおけるTwitterの活用事例の調査とWUIの分析を通して,ソーシャルメディア・コンテンツが意識されにくい課題を提起し,それを解決するための情報デザインの指針を定める.以降,第4~6章では,本研究におけるケーススタディ実践について述べる.まず第4章では「つながりの活用促進」に対するリテラシーを支援する情報デザインを検討する.そこで,これまで独立したウェブサイトに掲載されていた「コンテンツ」を,TwitterのWUI上で閲覧できるようにする.このことによって,コンテンツの閲覧性を高め,ユーザの共感を得やすくする.実装例の公開後,ユーザの行動を分析したところ,ウェブサイトのURLとタイトルを配信する手法に比べて,ユーザ間の情報伝播コミュニケーションが活性化し,コンテンツが活発に拡散されていた.このことから,提案する情報デザイン手法によって「つながり」の活用が促進されたことについて論じる.第5章では,「集合知におけるコンテンツの時間性」に対するリテラシーを支援する情報デザインを検討する.そこで,主観的情報/ 客観的情報による集合知の分類表示と,ツイートのネガポジ判定結果に基づき,コンテンツに内在する感情の視覚化を組み合わせ,速報性・話題性に依拠しない,非同期的な情報提示を行う.この手法で制作した作品の鑑賞者の行動を分析したところ,時間性横断的な社会意識・背景についての議論が生み出されており,時間情報とコンテンツを包括的に把握することが補助されていた.このことから,提案する情報デザイン手法によって「集合知におけるコンテンツの時間性」に対するリテラシーが支援されたことについて述べる.次に第6章では,「集合知における言葉の特徴」に対するリテラシーを支援する情報デザインを検討する. Twitter上のコミュニケーションには「話し言葉性」と「書き言葉性」が混在しており,さらに「対人性」も必須ではない.こうした「言葉の特徴」を引き立たせるために,ウェブ集合知の横断検索結果をツリー状のWUIで表現し,さらにコンテンツが内在する感情を色彩で示す.この手法で制作した作品の鑑賞者を対象として,「ユーザに知覚されやすい言葉」を調査した結果,これまで気づかれていなかった言葉の発見が促されており,「集合知における言葉の特徴」に対するリテラシーが支援されたことについて論じる.第7章では,本研究の結論および研究成果が持つ意義を述べる.本研究で創出した「つながりの活用促進」「集合知におけるコンテンツの時間性・言葉の特徴」に内在する「感性」についてのリテラシーを高める情報デザインによって,ソーシャルメディアのコンテンツの意識化を促し,オルタナティブメディアとしての特性を強化することができた.本研究の成果によって,オルタナティブメディアに不特定多数の市民の参加を促す場を創出することができ,既存のメディアでは埋没していた,社会における多様な事象を人々に伝えることができる. | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 首都大学東京, 2016-03-25, 博士(芸術工学) | |||||||
書誌情報 | p. 1-140, 発行日 2016-03-25 | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
学位名 | ||||||||
学位名 | 博士(芸術工学) | |||||||
学位授与機関 | ||||||||
学位授与機関識別子Scheme | kakenhi | |||||||
学位授与機関識別子 | 22604 | |||||||
学位授与機関名 | 首都大学東京 | |||||||
学位授与年月日 | ||||||||
学位授与年月日 | 2016-03-25 | |||||||
学位授与番号 | ||||||||
学位授与番号 | 甲617 |