@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00008922, author = {HAUG, Brendan and TAKAHASHI, Ryosuke and ハウグ, ブレンダン and 髙橋, 亮介}, issue = {515-9}, journal = {人文学報. 歴史学・考古学, THE JOURNAL OF SOCIAL SCIENCES AND HUMANITIES (JIMBUN GAKUHO)}, month = {Mar}, note = {要旨 エジプトの灌漑の健全さにとって国家が不可欠であるとエジプト学者はかつて確信していたが、最近の研究は逆に地方の主体性を強調している。本論文では、ヘレニズム時代からアイユーブ朝時代にかけてのファイユームの灌漑に関する事例研究を通じて、この2つの視点の間の溝を埋めることを試みる。国家の力と地方の主体性の密接な関わりが、国家計画の産物であるプトレマイオス朝時代のファイユームの運河水系を十全に維持するために不可欠であった。しかし、介入してくる中央の力がなくなれば、水系は小さくなり、農村社会は地方で維持できる均衡の取れた新しい姿を作り出した。したがって国家の力はファイユームの灌漑の存在そのものを決定づけるというよりも、灌漑を助ける要因であった。つまり、国家は灌漑農業そのものの存続ではなく、運河水系という特定のインフラストラクチャーの組織にとって不可欠であったのである。}, pages = {131--164}, title = {水を統治する : 前近代ファイユームにおける灌漑と国家}, year = {2019} }