{"created":"2023-06-19T12:47:24.782439+00:00","id":7790,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"7e68af4f-dc29-4c62-be52-28781e614bde"},"_deposit":{"created_by":3,"id":"7790","owners":[3],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"7790"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00007790","sets":["521:596:597:871:1691"]},"author_link":["24653","24652"],"item_2_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2019-03-25","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"64","bibliographicPageStart":"1","bibliographic_titles":[{}]}]},"item_2_creator_2":{"attribute_name":"著者(ヨミ)","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"シマダ, 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本論文は、上記の研究背景と目的をまとめた序、ブルータリズムの概要をまとめた第二章、日本建築との関係から案出における表現手法を抽出した第三章、前章で抽出した分析視点に基づきその変容を分析した第四章、設計提案をまとめた第五章、以上の総括としての結章からなる。 第二章では、用語の定義や既往研究の整理など、今後の分析に必要な概念の整理を行った。案出時の正式名称である「ニュー・ブルータリズム」と現代における呼称の「ブルータリズム」を区別し、案出に関して論じる三章までに前者、その後の変容について論じる四章以降に後者を採用した。また、現代において曖昧に認知されているブルータリズムに関して、案出と同時代に出版されたレイナー・バンハムの論考と著書などから整理し、当時におけるニュー・ブルータリズムの位置付けを明らかにした。 第三章では、日本建築との関係について分析と考察を行い、初期作品を通してニュー・ブルータリズム案出における表現手法を抽出した。スミッソン夫妻はその案出に関して日本建築との関係について幾度も言及しており、バンハムは1966年に出版した著書においてそれはタウトの影響であると言及している。 本研究では、この時代において欧州で確認できた日本建築文化に関する著書を参照し、ニュー・ブルータリズム案出に影響している概念として前述の三者の言説から「材料への崇敬の念」、「農民住宅」、「建物と人間との間に確立しうる親和力の実現」の3つの鍵概念を抽出した。これらから具体的な表現手法として次の3つを抽出した。「Ⅰ.アノニマス」では、長期的・多用途的に使用できる建築・空間を目指していること、「Ⅱ.外部関係」では、自然環境などの外的要因との関係を構築するための手法、「Ⅲ.素形」では、自然的な簡素による美を体現する手法として分類化することができた。 第四章では、ブルータリズム案出から近年における再注目に至るまで数度にわたる多様な変容の全貌を、前章で抽出した3つの表現手法を分析視点として、分析および考察を行った。前章で考察した初期における表現手法は、ル・コルビュジエによるベトン・ブリュット(フランス語で生のコンクリート)の登場などを原因として案出時すでに混乱を招いていた。それによってブルータリズムはコンクリート仕上げを主とした意匠へと偏向し、「彫塑的造形」と「構造の強調」の二派へと分化していく。両者とも「Ⅰ.アノニマス」が消滅し、「Ⅲ.素形」においても素材への関心がコンクリートに集中するが、前者では新表現主義としばしば交差しながら新たな表現を築き、後者でも「Ⅲ.素形」における構造の点において特異な変化を遂げていく。現代において認知されるブルータリズム建築の多くがこれに属し、酷評されるものも多い。「Ⅱ.外部関係」においては変容の過程において様々な方法で出現するが、特に2000年代に日本などで再興する際、植栽を用いることで外部との関係を構築する手法が見られた。 第五章では、群馬県館林市にある城沼のほとりに建つ、老朽化した公共の宿泊施設の建て替え計画として新たな複合施設の提案を行った。第三章で抽出した3つの表現手法に則りながらも、第四章で分析した手法の変容を引き継ぐことで新たな手法を獲得し、ブルータリズム本来の思想を自然豊かな計画敷地に建築として表現することを試みた。 結章では、本研究と設計提案における総括を述べた。本研究はブルータリズムの案出に着目し、日本建築との関係からブルータリズムの表現手法の変化を明らかにし、設計提案においてブルータリズムを援用した新たな表現の可能性と有用性を示した。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_2_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"首都大学東京, 2019-03-25, 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