{"created":"2023-06-19T12:46:55.550559+00:00","id":7029,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"caf2b6aa-6948-4ef1-a1fe-b116b7fa613c"},"_deposit":{"created_by":3,"id":"7029","owners":[3],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"7029"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00007029","sets":["622:507:509:863:1585"]},"author_link":["22865","22864"],"item_2_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2018-03-25","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"112","bibliographicPageStart":"1","bibliographic_titles":[{}]}]},"item_2_creator_2":{"attribute_name":"著者(ヨミ)","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"ササキ, 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多結晶金属の表面あれ挙動と結晶組織の関係に注目し,表面あれメカニズムを解明することを目的としている.表面あれ進展および結晶組織を2 つの顕微鏡を用いることによって,両者の連続的な観察を行っている.これら連続観察結果をもとに,1. 多結晶金属薄板における塑性変形に伴う表面粗さ増加に及ぼす結晶組織の影響因子を明確にし,2. 少数結晶極薄板における表面プロファイル形成に及ぼす結晶方位の影響および結晶粒相互作用を明らかにする.本論文は,以下の5 章から構成されている.第1 章では,塑性変形に伴う多結晶金属の自由表面あれによって生じる問題点について述べ,それに関する先行研究の概要を説明している.そして,先行研究における課題を明らかにした上で本研究を位置づけ,目的およびそれに対するアプローチを述べている.第2 章では,主に材料の結晶組織を分析するにあたって必要となる基礎知識を説明している.第3 章では,塑性変形に伴う表面粗さ増加に及ぼす結晶組織学的な影響因子を調査している.塑性変形に伴う表面粗さは,相当ひずみに対して線形的に増加する.その傾きである表面あれ進展係数に影響を及ぼす結晶組織学的因子を本章で明確にする.本実験では,3 種類の異なる結晶構造を含む次の8 種類の供試材を用いた:A1050 (fcc),A5052 (fcc),A2024 (fcc),C1220 (fcc),C5191 (fcc),SUS304 (fcc),SPCC (bcc),AZ31 (hcp).本実験では,SEM-EBSD によって広範囲の結晶組織を解析し,共焦点レーザー顕微鏡によって表面性状観察および表面粗さ測定を行った.単軸引張り下において,塑性変形中の途中止め試験を複数回行い,各材料の結晶組織変化および表面粗さ変化を連続的に観察した.このような観察結果に基づき,表面あれ進展係数に及ぼす結晶組織学的影響因子を以下の4 つに注目して,考察している.1 つ目は,初期の結晶方位分布によって生じる各結晶粒の強度差に注目し,シュミット因子のばらつきの影響を調査した.2 つ目は,ホール・ペッチ効果に基づき,結晶粒径分布によって生じる各結晶粒の強度差の影響を調査した. 3 つ目は,材料ごとに初期結晶方位の配向性,つまり集合組織に違いが見られたため,集合組織強度の観点から調査した.4 つ目は,塑性変形に伴う結晶粒の回転に注目し,結晶組織の変化からその影響を調査した.第4 章では,塑性変形に伴う表面あれ進展メカニズムを結晶粒の変形挙動および結晶方位分析に基づいて調査している.多結晶材料の表面あれ挙動は,三次元的な相互作用が生じ,非常に複雑である.そこで,本実験では板厚方向に結晶粒が1 層で下層からの影響がなく,周囲の結晶粒の相互作用のみを考えることができる少数結晶試料を用いた.A5052 の少数結晶試験片を用いて,試験片全体の結晶組織解析および表面あれ進展の観察を行った.試験片全体を観察することによって,結晶粒のすべり線レベルの微視的変形挙動と巨視的な表面プロファイルを関連付けることができる.また,表面あれ挙動の観察において,レーザー顕微鏡下に小型単軸引張試験機を設置し,その場観察を行った.それによって,塑性変形初期からの結晶粒の三次元的変形挙動を観察することができる.結晶粒の三次元的変形挙動および結晶方位を関連付けることによって,表面あれプロファイル形成のメカニズムを考察している.さらに,標点間内の結晶粒の数を変えることによって,隣接する結晶粒同士の相互作用も調査し,さらに多結晶材料と比較して下層の影響に関しても触れている.第5 章では,結晶組織および表面あれ挙動の連続観察によって得られた知見をまとめ,残された研究課題を整理するとともに本研究の展望を述べている.","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_2_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"首都大学東京, 2018-03-25, 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