{"created":"2023-06-19T12:46:15.636341+00:00","id":6155,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"152f8f1e-1f38-400e-84a7-251d99ee1f96"},"_deposit":{"created_by":3,"id":"6155","owners":[3],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"6155"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00006155","sets":["521:596:597:871:1093"]},"author_link":["20351","20350"],"item_2_alternative_title_19":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"An Analysis on Design Method of Dark Tourism"}]},"item_2_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2015-03-25","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"80","bibliographicPageStart":"1","bibliographic_titles":[{}]}]},"item_2_creator_2":{"attribute_name":"著者(ヨミ)","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"ツカダ, 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Tourism』を参照しながら、ダークツーリズムの概要をまとめた。またダークツーリズムを構成する立場として「(ツーリズムの)提供者」「訪問者」「被害者やその関係者」に加え各者に影響を与える「メディア」の4者を挙げ、それぞれに内在する意識の相違について指摘した。さらにメディアの発達による擬似的な惨劇の継承が主流になっているという今日的な動向を踏まえながら、訪問者自身の実体験に基づいた継承を可能にするダークツーリズムの継承性を示した。第三章では、博物館と記憶について論じたスーザン.A.クレインの著書『ミュージアムと記憶』を参照にしながら、建築を介した惨劇の継承や被害者に対する追悼行為について論じた。本書のなかでクレインが「博物館が収集物の貯蔵庫としてのみ機能している」点を指摘したことを問題の切り口に、ダークツーリズムにおける建築の「継承空間」、「追悼空間」、「災害遺構」に着目し、建築自体の惨劇の継承性や空間デザインによる訪問者への働きかけの重要性について言及した。第四章では、事例分析に基づきダークツーリズムにおける建築の設計手法について分析および考察を行う。段階的な分析を進めるため、①事件現場と実際に建物が建てられた場所との関係を分析する「敷地」、②その敷地における建物や慰霊碑、災害遺構の位置関係を分析する「配置」、③建物の概形やファサードに用いられている手法を分析する「外観」、④ダークツーリズムにおける建築の継承空間および追悼空間に用いられている手法を分析する「空間」の4項目に分割した。①「敷地」では事件現場と建設敷地との関係性のレベルによってダークツーリズムにおける建築の性質が変化し、またその関係性を向上させるために他のコンテクストを援用していること、②「配置」では連鎖的利用を促すために公園などと隣接させたり、継承空間や追悼空間、慰霊碑、災害遺構の配置の棲み分けが行われていること、③「外観」では概形やファサードにおいて惨劇の内容を表象もしくは周辺環境との合理性を獲得する設計手法が用いられていること、④「空間」では継承空間においては惨劇の内容を表象したり状況を再現する設計手法、追悼空間については空間形状や内装材によって訪問者の追悼の念を喚起する設計手法が用いられていることが分かった。結章では、前章までの考察とウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故における観光地化に触れながら、ダークツーリズムにおける建築による継承性について総合的に評価する。第四章において抽出された設計手法は、①事件を表象することで継承性を高める「継承的手法」、②訪問者の追悼意識を喚起することで悲しみを共有する「追悼的手法」、③連鎖的利用の促進などツーリズムという商業性を確保する「商業的側面」、④不合理な要素を補い建築的な合理性を確保する「調和的側面」の4つに分類でき、これらの手法は建築を構成する部位によって使い分けられることを導いた。また我が国では東日本大震災や原子力発電所事故を経験し、その惨劇をどのように継承していくかが広く議論されているが、同様の議論は1986年4月26日のウクライナのチェルノブイリ原発事故においても為されている。当現場は観光地化によって多くの観光客を呼び寄せたことで有名であるが、同時に事件の商品化、矮小化といった問題も指摘された。これらからダークツーリズムにおける建築は優れた建築設計だけでなく、周辺を取り巻く倫理的な問題も含めた総合的なデザインが求められることを展望として述べた。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_2_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"首都大学東京, 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