@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00005765, author = {Nakabayashi, Itsuki and 中林, 一樹}, journal = {総合都市研究}, month = {}, note = {この報告論文は、1999年8月17日の深夜に発生したトルコ・コジャエリ地震(M.7.4)の被災地への3週間後の現地調査を基礎にしたものである。この地震は、トルコの最も経済的に先導的地位にある地域を襲った地震で、地表に現れた断層により最大4.5mの右ズレ変位と液状化などの地盤災害をともなう震動被害によって、150kmを超える範囲の複数の都市が同時被災した地震災害である。トルコの特徴的な無許可開発市街地で従来から災害時の脆弱性が危慢されてきたゲジェコンドには被害が発生せず、むしろ建物被害は最近の都市化にともない開発された新市街地に集中した。地域に与える影響を見るために県別に人口あたりの被害強度を算出してみると、被害量としては大量に発生していたコジャエリ県とサカルヤ県よりも、県域が狭く湾岸地域に立地しているヤローパ県の被害強度が高かった。被災者の救済のために、わが国では避難所として学校等の公共施設が活用されるが、トルコでは、テント都市を設営して対応している。公的なテントで11万張が設営されており、最終的には個人テントを含めて20万張以上のテントで、80万人以上が生活している。3ヵ月後には、厳しい冬対策が必要となり、35,000戸の仮設住宅を緊急整備するとしているが、一部はテントでの越冬となろう。インフレ経済下での生活復興・住宅復興・都市復興には多様な困難が予想された。, postprint}, pages = {5--22}, title = {トルコ・コジャエリ地震の都市災害としての特徴と震災対策の課題}, volume = {72}, year = {2000} }