@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00005384, author = {Mochizuki, Toshio and Abeki, Norio and Enomoto, Takahisa and Ishida, Hiroshi and Takida, Hiroaki and Saito, Yoshihito and Valezuela, Roland G. and Angeles, Nomer H. and Verdejo, Benjamin D. and Lanuza, Angelito G. and Soqueño, Nelson R.}, issue = {44}, journal = {総合都市研究}, month = {Dec}, note = {1990年7月16日午後4時26分(現地時間)にフィリピン・ルソン島の中央部に発生したフィリピン地震(M= 7.8) は,内陸部に発生した最大級の地震であり,延長約120km,水平平均ずれ量約5.0mに及ぶ左横ずれ断層が出現した。震度地は,首都マニラの北北東約110kmのDigdig断層上で,震度の深さは約25kmとされている。本地震において,多数の建物が被災し約2000名の死者と3500名の負傷者が発生し,全壊建物約22000棟,被災者約160万人に及び被害が発生した。この地震による被害は,地震断層に沿った広範囲の地域に発生したが,被害が比較的集中的に発生した地域は,震央近傍の地域より,むしろ上記地震断層の北西方向の末端部の西側に位置している地域に多数の被害建物が認められた。また,Lingayen湾に面した沿岸地域の沖積軟弱地盤地帯においては,顕著な液状化現象が発生し,多数の構造物に被害が認められた。しかし,残念ながら本地震の被災地域における強震観測記録は得られていない。本研究の目的は,アンケートによる震度推定法を用いて本地震の震源域を中心とする広い範囲の地域における震度(MM震度)を可能な限り高密度に推定し,強震記録に代わる情報のひとつとして各地の地震動の強さとその分布状況を推定することである。また,被害地域といえども,ごく狭い地域でさえ被害程度に大きな差を生じることは過去の地震において確認され,今回の地震においてもまた同様の傾向がみられた。そこで,可能な限り高密度の震度分布を推定し,被害分布などともにいわゆるサイミックマイクロゾーニングマップを作成することを最終的な目的としている。本報告は,これまでに分析ができた各地の震度分布の結果を示したのである。その結果,調査地域内の主要都市の推定震度では, La Union 州のAgoo町が最も大きく平均震度(MM震度)で10.7となり,次いでAringay町で9.8,Baguio市で8.8となるO 以下,Dagupan市で8.7,Cabanatuan市で7.8,San Carlos市で7.7,首都Manilaの北側に隣接するQuezon市で6.5と推定された。また,各州や主要都市における震度分布も明かとなっている。本調査により,1990年フィリピン地震の震源域における震度分布がほぼ明かとなり,震度分布は被害分布とよく対応し,地震動の強さを推測する上で重要な情報を提供するものと考えられる。, postprint}, pages = {25--44}, title = {Seismic Intensity Research : 1990 Luzon Earthquake}, year = {1991} }