@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00005383, author = {Abeki, Norio and Enomoto, Takahisa and Murakami, Hitomi and Mochizuki, Toshio}, issue = {44}, journal = {総合都市研究}, month = {Dec}, note = {1989年10月17日午後5時4分(現地時間)に発生したロマ・プリータ地震(M7.1)は、サンフランシスコの南東約110kmのサンアンドレアス断層上を震度として発生した。断層の長さは約40kmで、震度の深さ約18kmとされ、断層上で右横ずれ1.7m, 縦ずれ1.3mの断層運動が確認された。震度近傍地域の市街地の建築構造物の被害はもとより、震源より約100km程度離れた近代的な都市であるサンフランシスコ市やオークランド市において海岸部の埋立地を中心に大きな被害が発生し、特にベイブリッジや高架橋構造の高速道路の崩壊による多くの死傷者やライフライン系の被害など典型的な都市型の被害が生じた市民生活に大きな影響を及ぼした。この地震による人的被害は死者62人、負傷者約3800人であった。また、倒壊建物を含む被災建物数は約3万棟で被害総額は約59億ドルと報告されている。本地震の震度分布は震源近傍の地域において修正メルカリ震度階で震度8(気象庁震度階6程度)、サンフランスコ市やオークランド市においては同震度7(同5程度)であるが、同地域内において局所的に同震度9(同7程度)の大きな震度分布を示す地域があり、大被害地域となっている。一方、地震動の強震計観測記録はUSGS(米国地質調査所)とCDMG(カリフォルニア鉱山局)が設置した観測網により多数の地点で貴重な記録が観測されている。震源近傍の地域では、地盤上の水平動成分の最大加速度値が0.64g(Corralitos)、0.54g(Capitola) と大きな値を示し、上下動成分も0.5~0.6g の値を記録している。またオークランド市周辺地域で0.26g(Emeryville)、サンフランシスコ市周辺で0.24g(Golden Gate Bridge)、0.33g(San Francisco Intl. Airport) と報告されている。しかしながら、これらの資料だけからではサンフランシスコ市やオークランド市の市内における地域的に細かな震度分布を評価することは難しい。米国では、USGSが中心となって、地震の多発するカリフォルニア州のサンフンドレアズ断層に沿う地域、特にサンフランスシコ湾岸地域を対象として、同断層および平行して走るヘイワード断層上に発生する大地震を想定した震度分布予測のためのゾーニングマップが作成されている。これは、地震断層・地質地形・地盤などを考慮して作成されたものであり、特に今回のロマ・プリータ地震でのサンフランシスコ市やオークランド市における被害発生地域は、上記のゾーニングマップにおいて、震度が相対的に高いと予測されていた地域と符合しているように思われる。本報告では、特に大都市であるサンフランシスコ市においてサイスミックマイクロゾーニングの観点から、アンケートによるミクロな震度分布調査を行い、すでにUSGSにおいて作成されている既往の地盤分類に基づいたマイクロゾーニングマップとの対応について検討を行った。その結果、サンフランシスコ市におけるUSGS による震度分布は、一部の大被害発生地域の震度を除いてMM 震度で7~6 程度であったのに対して、地域的に詳しい震度分布のコンターが得られ、表層地盤の性質に対応していることが明かとなった。, postprint}, pages = {5--24}, title = {Seismic Intensity in 1989 Loma Prieta Earthquake}, year = {1991} }