@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00005074, author = {加藤, 義明}, issue = {27}, journal = {総合都市研究}, month = {}, note = {本論文は長期7年計画による都市イメージ研究の一連のまとめである。この長期研究計画は,前回の長期研究計画の「大都市居住」からの発展として企画されたものである。すでに研究I~IIIが発表されているが,その結果によると大都市に対して地方都市住民は,「親しみにくい,忙しい,派手な,つめたい,文化程度が高い,空気が汚い,犯罪が多い……」など地方の町とは正反対のイメージを持っている。内容的には,肯定的なものは少なく,否定的なイメージが多い。イメージに地方差,年令差もあり,大都市より遠くなる程,大都市のイメージはよくなり,年令的には,高校生が好イメージのピークを示している。また地方の小都市居住者のイメージはよく,中や大規模都市の居住者ほど大都市のイメージは悪い。これらの結果は,北海道から九州までの大,中,小都市,ならびに離島の住民の調査から明らかにされたのであるが,今回は,今までの結果を裏づけること(以前と同じような条件の地域を調査すること),調査項目をよりよいものにすること(以前のものを改訂すること)を目的として企画された。調査は,大分類で22項目(小学生)~29項目(成人)を使って行なわれた。中学生の調査用紙が本論文の最後に付録として収録されている。調査対象は,鳥取の小,中学生とその両親,壱岐島(郷の浦)の小,中,高校生とその両親である。得られた結果は,前回までの結果とほぼ一致している。すなわち,大都市を地元と対比してみていること,その内容は,有意性のあるものが32項目中25項目におよんでいた(人がつめたい,空気が汚い,家がせまい,よい働き口がある,犯罪が多いなど)。大都市の人に対しても前回の調査結果と同じイメージであった。すなわち,きらい,付合いにくい,つまらない,センスがよい,つめたい,無関心な,信用できないというものであった。7項目中6項目は否定的なものであった。このように都会は,地方人にとって否定的な所であるが,憧れの対象にもなっていて,特に憧れ感の強い高校生では71%もの生徒が憧れを感じている。以上をまとめると,大都市とは地方人にとって否定的な場所であるが,魅力も感じさせる所であるといえよう。今後大都市居住者の大都市観を中心に研究を進める予定である。, postprint}, pages = {3--25}, title = {都市イメージの分析 : 壱岐・鳥取の基礎データ}, year = {1986} }