@article{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00003536, author = {イカザキ, ケンタ and シンジョウ, ヒトシ and タナカ, ウエル and イワイ, カエコ and コサキ, タカシ and Ikazaki, Kenta and Shinjo, Hitoshi and Tanaka, Ueru and Iwai, Kaeko and Kosaki, Takashi and 伊ヶ崎, 健大 and 真常, 仁志 and 田中, 樹 and 岩井, 香泳子 and 小﨑, 隆}, issue = {5}, journal = {観光科学研究}, month = {Mar}, note = {乾燥地・半乾燥地はその性格上干ばつの被害を受けやすく,また土壌侵食に対する受食性も高いため,植生が劣化しやすい環境である。草本植生の劣化指標としては,これまで植被率,地上部バイオマス量,草丈,種数,多様性指数などが広く用いられてきたが,これらの指標はある年に劣化した場所と劣化を免れている場所を比較する際には有用であるものの,定点を経時的にモニタリングする際には降水量の多寡などの影響を受けるため必ずしも適切ではない。そこで本研究では,砂漠化の最前線である西アフリカ・サヘル地域で植生調査を実施し,定点を経時的にモニタリングする際の指標として,より降水量の影響を受けにくい「植生量の空間的ばらつき」の可能性を検討した。具体的な指標としては,植被率の空間依存距離および植被率と地上部バイオマス量の変動係数(標準偏差を平均値で除した値)を用いた。対照区と砂漠化により植被率,地上部バイオマス量,種数,多様性指数が有意に低下した植生劣化区でそれらの指標値を求めたところ,植生劣化区で対照区に比べ植被率の空間依存距離は低下し,また植被率および地上部バイオマス量は平均値が低下(即ち砂漠化による草本植生の劣化)するにつれ変動係数が増加した。これらの結果は,サヘル地域で草本植生が劣化する際には,植生がパッチ状になる(つまり土地はランダムには裸地化せず,パッチ状に裸地化する)こと,また地上部バイオマス量が肥沃度の低い土地から選択的に減少することを示しており,ここに新たな草本植生の劣化指標として植被率の空間依存距離および植被率・地上部バイオマス量の変動係数を利用できる可能性が示された。本研究の成果は,草原植生を観光の対象としている地域においても,草原の劣化を定点で経時的にモニタリングする際に有用であると期待される。}, pages = {15--21}, title = {西アフリカ・サヘル地域における草本植生劣化指標としての空間的ばらつきの可能性}, year = {2012} }