@misc{oai:tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp:00007886, author = {イガラシ, ケイスケ and 五十嵐, 佳佑}, month = {Mar}, note = {magnetic resonance elastography(MRE)とは振動を加えながら撮像することで対象内部を伝播する振動波をwave imageとして可視化し,その波長から組織の弾性率を求める技術である.MREは通常のmagnetic resonance imaging(MRI)撮像と異なり,振動を加えながら撮像を行うため,その精度評価には加振精度の評価,弾性率算出精度の評価等を行う必要がある.現在,日本磁気共鳴医学会ではMRE精度評価用のphantomを試作しているが,MRE精度評価のためにはphantomのみでなく,専用の加振パッドやそれに適した撮像条件を同時に開発する必要がある.MRE精度評価の現状は,加振パッド固定の再現性,echo planar imaging(EPI)系のシーケンスによる画像歪み,伝播波の均一性という点で改善すべき課題がある.本研究ではこれらの問題を改善するため,それぞれについて検討を行った.再現性の良い加振を行うには加振パッドとphantomを安定して固定する必要がある.本研究ではphantomの上に加振パッドを配置する方法よりも,加振パッドの上にphantomを乗せて固定する方法の方が振動パターンおよび振動強度の再現性が高いことが示唆された.しかし,現在臨床で用いられている肝臓用の加振パッド(passive driverの)形状では,安定してphantomを上に配置することが困難である.そこで我々はpassive driverとphantomを精度よく固定するための補助具を作製した.computed tomography(CT)によって得たpassive driverのボリュームデータを元に設計した補助具は非常に高い精度でpassiv edriverを固定することが出来た.これを用いることで肝臓用のpassive driverでも簡便に再現性の高いMRE精度評価を行うことが可能となる.EPI系のシーケンスによって画像歪みが生じるとwave imageの波長変化を引き起こし,得られる弾性率に影響を与える.歪みは位相エンコード方向に現れるため,波の伝播方向と歪みの方向が一致しないようにエンコード方向を設定することで歪みが弾性率に与える影響を軽減することが出来た.一方でQuantitative Imaging Biomarker Alliance(QIBA)が発表しているphantom MREの条件では同心円状の波がphantomの外側から中心へと伝播するwave imageが得られる.このパターンの波では波が全方向に進行するため,波の進行方向と歪みの方向は必ず部分的に一致してしまう.よって歪みが生じる可能性のある条件では一方向に波が伝播するパターンが望ましい.加振パッドによってphantomに振動を加えると,加振パッドの直上で波が可視化されない領域(blind zoneが)現れる.Blind zoneは弾性率算出の際に障害となる.そこで我々はblind zoneの現れないwave imageを得るために2つの振動部によって逆位相の振動を加える方法を開発した.2つの振動部の中間を切る断面において断面に垂直なmotion encoding gradientを印加することでblind zoneのない波が一方向に伝播するwave imageを得ることが出来た.ここで作製した加振パッドを用いることで,phantomに対して一方向に伝わる波を再現性良く発生させることが可能となる.よって本法はより正確なMRE精度評価を可能とすると考えられる., 首都大学東京, 2019-03-25, 修士(放射線学)}, title = {MR elastography 精度評価用加振パッドの開発}, year = {2019} }